フロートスイッチは、タンク(容器)の中に貯蔵されている液体の高さを測る計測器です。
多くの工場やプラントのタンクや装置に設置され、その中にある液面レベルを正確に測るはたらきをします。
フロートスイッチは「レベルスイッチ」と呼ばれるセンサの一種で、「フロート式レベルスイッチ」や「フロート式レベルセンサ」などと呼ばれることもあります。
フロートスイッチのフロート内には磁石が内蔵されています。
タンク内の液位の増減によりフロートが上下し、ステム内に設置されたリードスイッチが磁石によってON/OFFに切り替えられます。それにより液面を検出することができます。
リードスイッチの仕組み
リードスイッチは、小さなガラス管の中に、2枚の金属板が重なり合うように配置されています。リードスイッチに外部から磁界が加わるとリードが磁化され、金属板が接触して回路を閉ざします。また、磁界を消去すれば回路を開くことができます。
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使用する材質によって
様々な用途に適応します -
シンプルな構造で
取り扱いが容易です -
リードスイッチ使用で
信頼性が高く、長寿命 -
湿気・ガス・塵埃などの
外的な影響を受けません
フロートスイッチの用途例
・自動販売機
・業務用食品加工機(例:コンビニのフライヤーなど)
・工作機械
・加湿器
・洗浄機
・空調設備
・医療機器
・化学装置
などに使用されています。
ステンレス製フロートスイッチ
(KSシリーズ)
酸性の液体(塩酸など)以外のほぼすべての液体に使用可能。ステンレスの薄板をプレス成形して作られ、高度な溶接技術を要します。
当社ではすべて自社で製作しています。
サイズのバリエーションが豊富で、特注で指定サイズを製作することも可能です。
テフロン製フロートスイッチ
(KFシリーズ)
耐食性、耐薬品性、衛生面に優れたテフロン(PTFE)を使用。液比重0.85で使用できる小型モデルや、最大800mmまでの長尺モデルも製作可能です。これらのモデルをテフロン製で製作しているのは国内で当社のみです。
ポリプロピレン製フロートスイッチ
(KPシリーズ)
比重が軽く、機械的強度、耐熱性、耐薬品性に優れています。ポリプロピレン(PP)製フロートスイッチは熱溶着によって成形されます。