仕事の内容は?
フロートスイッチで使用する部品(フロートやステムなど)の溶接をしています。
フロートは自動溶接機で溶接するモノと汎用機で溶接するモノに分かれ、自動溶接機では、
私が溶接諸条件(温度や時間、角度)のセッティングを行い、パートの方に連続運転をしてもらっています。汎用機では旋盤や回転テーブルを用いて、ひとつずつ手動で溶接しています。その他にフロートスイッチの本体部(=ステム)の先端の蓋や、ステムとネジ部の接合部などの溶接も日々行っています。
溶接は誰でもできる簡単な作業ですか?
マニュアルがあって誰でもできるような作業ではありません。季節や天候、一日の中の時間帯(朝・昼・夕方)によっても、溶接の条件(電流の強さ、トーチの角度、回転の速さなど)が変化するので、経験による状況判断が必要です。
さらに、フロートの溶接に関しては、薄肉のステンレス板(0.2mm)の溶接なので、非常に難易度が高いです。ちょっとした条件の違いだけですぐに溶接不良になって廃棄となってしまいます。
仕事をする上でこだわっていることは?
接合部を綺麗に仕上げるのは当たり前で、いかに作業を楽に(=効率的に)行うかを常に意識しています。効率的にすることで作業時間の短縮につながり、時間の余裕が生まれます。そうすると、さらに効率的に作業するための新しいアイデアを考えることができるので、すごくいいサイクルになるのです。
やりがいを感じることは?
作業効率改善のための治具を製作して、作業時間が短縮できた時と、私がこれまで指導してきた後輩から自発的に作業改善のための前向きな意見が上がった時は、とても嬉しくてこれまでしっかり指導してきた甲斐があったなと充実感を感じますね。